ひとりひとりと会える日が最後になって
本当の最後の挨拶だと分かりながら「ばいばい」
を伝える日が続いて
引越しが今週末になった。
残ったイベントは、
明日学科の友達と会うこと
明後日最後のバイトに出ること
それだけだ。
今日は、鳥取でできた親友と過ごす、最後の日だった。
倉吉に出かけようかと思ったけどレンタカーが満車で
それなら湖山池にでもシャボン玉しに行こうかと
思ったけど雨風がびゅーびゅー吹いてる悪天候で
家で手芸しながらのんびりすることになった。
今日は東日本大震災から9年の日。
テレビではその特集が沢山流れていた。
復興ハイウェイを特集したNHKスペシャルを見ながら
この前宮城県に行ってきた時の話
その時に感じた同期への思い
いろーんなことを話した。
その子は4月から、教師になる。
貧困と福祉のこと
給食の時間が嫌だったこと
これまで続けてきたバイトのこと
いろーんな話を聞いた。
小学校も中学校も高校も
卒業してもその次の未来には「学校」が待ってたけど
大学を卒業したら「学校」から離れられること
それが嬉しいんだ〜って
気付いたらこんなことを口にしていた。
学校現場で働く人に対して
学校現場に対する思いをどれだけ素直に伝えても
いつもぜんぶ受け止めてくれる、優しい子。
出会って1年くらいは
正直こんなに仲良くなれるとは思ってなくて
はじめは会議で顔を合わせるくらいだった。
それが今では、こんなに大好きで、大切な存在で
信頼し合えとることが実感できて
そんな関係になれたことが凄く嬉しいなって
今はただ、そう思っている。
ひとつだけ、その子に謝りたかったことがある。
それは、「私が代表じゃないほうがよかった」って、
言わせてしまったこと。
その言葉を聞いた時、すごいショックで
なんてことを言わせてしまったんだろうって
その言葉を聞いて以来、ずっとずっと考えていた。
自分らの代の時は、走り続けていくのに必死で
引退してからは、団体を継続するにはどうしたら
いいんだろう？ってことしか考えてなくて、
とにかく前しか見てなくて、
振り返る余裕も浸る余裕もなかったな…って。
その子は自分のこと、自分で完璧な代表だったなんて
思ってないかも知れないけど、でも、私の目に映る
その子はいつだって本当に優しくて、
見返りがなくても、どれだけ時間がかかっても、
誰かのためになるなら、
時間も労力も惜しむことなく費やすことができて、
その姿を本当に尊敬していた。
（私は、自分のこと大切にされてないな、って
思うと、すぐその場その人から離れてしまうから。）
その子は、人の可能性を信じることができる
天才だと思う。
私がイベントのリーダーとして引っ張っていこうと
空回りしてた時、
「一生懸命を笑う人がいたら私が許さんから」って
言ってくれたこともあった。
その言葉が、ほんとにほんとに嬉しくて
あぁ、間違いじゃなかったんだなって、思えた。
帰り道には、プリンを買って励ましてくれた。
あの味、きっと一生忘れんだろうな…。
向かうものに真っ直ぐで
みんなに突っ込まれ、愛されてて
たまに限界がきて涙がホロリとなっちゃう。
突然かかってきた電話に出たら
びっくりするくらい号泣してたこともあったなぁ。
胸に溜めてるうちは真っ黒の塊でも、
愚痴として吐いて最後にはカラッと笑い飛ばしてる、
あの時間が、私にとっては青春だった。
ほろ酔い片手に夜な夜な語り合ったのも、
すごくすごく大切な思い出。
教師になって、子どもたちに囲まれて、
その子の夢が叶うならば
それ以上素晴らしいことはないけれど、でも、
仕事に追われて、心が殺されそうになっちゃうことも
あるかもしれんくて、そうなる前に、
自分を頼ってきてくれたら嬉しいなって
全然頼りになんないだろうけど
こんなふうに思っている。
その存在に何度も救われてきたから
これからは少しでもあなたの力になりたいなって
心からそう思うことができるくらい、
大好きで大切な存在。
今日作ったヨーヨーキルト。
手芸なんて苦手なんだけど
その子は家にある手芸グッズを
手提げカバンいっぱいに持ってきてくれたから
私なりに一生懸命作った。
私の不器用さを全てカバーしてくれる
優しい優しいこの子と
何年先の未来も
一緒に笑い合えてたらいいなぁ
