はるちんのひとりごと

自分の思いを自分の言葉で。喜びも悩みも不安も悲しみも、ぜんぶひっくるめてこの生き方が、誰かの心を救えたらいいな。私の言葉が誰かの人生を照らせたら最高だなぁ。 "絶望だって、分かち合えれば希望になる"

出会いは選べない

自分が心を開いて話そうと思える人とは、

過去に辛い経験をしている人が多い。

 

優しさとはどこから生まれるんだろうって

ずっと考えていたけれど、

優しさの根源がある場所って

綺麗事には収まらない、触ったら棘が刺さるような

だけどどこに棘があるのか分からない

暗くて危険な闇のようなところなのかも知れない。

 

 

優しい人って、痛みを知ってるから優しくなった

んだろうな、と思うことがいっぱいある。

 

そういう過去を乗り越えて生きてきて、

強く優しくなった。

 

言い換えれば、強くなりたくて強くなったわけでも、

優しくなりたくて優しくなったわけでもなかった、

ということ…。

 

 

でも、例えば過去に辛い経験をした人でも、

その経験が「攻撃」として他者に向かう人も居る中で、

他人には優しくできても

誰かを攻撃する代わりに自分を攻撃してしまう人もいる。

 

表向きはにこにこ笑顔で幸せそうに見えても、

他者からの期待に応えられない自分を許せなくて

罪悪感を抱えて生きている人もいる。

 

 

そんな人たちの心を柔らかくできるような人になりたいなと、最近よく思う。

 

すべての人の心を柔らかくすることは難しくても、

せめて自分の周りに居る人、

自分を救ってくれた人のことを守れる人になりたいなと思う。

 

 

そんな人になることができて初めて、

私は私がこれまで受け取ってきた優しさを

自分のものだけで終えるのでなく、

違う誰かに循環して繋げていくことができるのだと思う。

 

 

 

 

自分の過去も嫌いなところも

全てをさらけ出して関わってきた親友が、

もうすぐ鳥取を発つ。

 

 

鳥取にさよならするときが来て、

鳥取で出会った人達みんなに感謝で

「ありがとう。」の気持ちで涙出てくるんや

 

と、ボロボロとこぼれる涙を必死にハンカチで

拭おうとする彼女を目の前にすると、私の胸も

熱くなって、目から涙が落ちてくる。

 

 

 

 

 

優しさを知るために辛い経験があるのだとしても、

辛い経験を肯定できるのは

それが「過去」になってからだ。

 

 

強くなるため、優しくなるために

しんどい経験しときなよ、なんて

私は1ミリたりとも思わない。

 

 

何かに怯えたり死ぬほど悲しい思いをしたりして

手に入れるものよりも

 

健やかに、心穏やかに成長した結果身についた

もののほうが、健全でまっすぐ、自分や他者を

受け入れることに繋がる生き方ができるのだと思うから。

 

 

はるこに出会って、こんなに自分のことを聞いてくれて親身になってくれる人がいたことを知って、

それから少しずつ人に思いを話せるようになって、はるこがくれる優しさを自分にもあげられるようになった

 

彼女からこの言葉を聞いた時、

ほんの少しだったとは思うけれど、

この子の心を柔らかくすることができたのかなと

思うことができた。

 

 

でも、その子との時間の中で

本当は私のほうが何倍も心を救われてきたし、

その子が居たから、自分の中の『安全地帯』を

広げることができた。

 

帰ってこられる場所をその子が作ってくれたから

安心していろんなことにチャレンジすることができた。

 

 

経験してきた辛かったことも

いつの間にか、その子と分かち合える

共通の引き出しになっていた。

 

 

 

血の繋がった親子だろうと、兄弟でさえも、

私たちは出会いを選ぶことができない。

 

それなのに、出会ってしまったその関係は

自分の命が果てる時まで

永遠に続いていく。

 

私はその子と出会おうと思って鳥取に来たわけでも

ないし、その子と出会ったのも

いろんな偶然が重なった結果だったのだと思う。

 

 

でも、選べない出会いの中で

私は自分が心から信頼して

心を通わせたいと思う人たちに出会うことができた。

 

 

それは決して多くはない人数だけど

少なくとも彼女と出会って互いに自分を出し合って

沢山笑って時には泣きながら語り合うことのできる

そんな関係を築ける幸せを感じて、

どうしようもないくらい霞んで見えていた

あの時の灰色の世界も

今ならほんのちょっとだけ許せる気がした。

 

 

 

 

「やりたいことをやる」というのは

自由な側面ばかり捉えられがちだけど

実際は物凄く責任の伴うことだ。

 

 

でも、そんなことはきっと

彼女自身が1番分かっていることだと

彼女の言葉を聞いていて強く感じた。

 

 

 

 

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一緒にご飯つくったり

美味しいケーキを焼いてくれたり

楽しかった思い出ばかり頭に浮かんでくる。

 

 

 

本当はお別れが悲しくて寂しくて仕方ない。

でも、彼女が自分の信じる道を行くことを

ずっと応援するんだと心に決めたから

最後は笑顔で送り出したいな、と思う。