はるちんのひとりごと

自分の思いを自分の言葉で。喜びも悩みも不安も悲しみも、ぜんぶひっくるめてこの生き方が、誰かの心を救えたらいいな。私の言葉が誰かの人生を照らせたら最高だなぁ。 "絶望だって、分かち合えれば希望になる"

頑張る理由

行事はずっと苦手だったけど

卒業式っていいものだなって初めて思った。

 


「卒業おめでとう」の意味が

初めて分かった気がした。

 


今まではずっと、自分を認めてこれなかったから

ただ学年を重ねて自動的に学校から出ていくことの

何がおめでたいんだろって思ってた。

 


自分は「卒業」したんじゃなくて

「卒業」という名のよく分からない感覚を

迎える日がやって来ただけ、そう思っていた。

 


「卒業」という言葉の重みを

自分の3年間の重みに比べた時

圧倒的に前者のほうが重すぎて

高校の卒業式はちっとも涙が出なかった。

 

 

成人式も行かなかった。行けなかった。

 


でもその日は、

「卒業おめでとう」って言われて

初めて素直に「ありがとう」って言えた。

 

 

私がここで過ごしてきた2年間は無駄じゃなかった、

無駄なものなんかじゃない、有意義なものだったって

心の底から初めてそう思えたから。

 

 


記念日も誕生日もそうだけど

その日になれば何かが急に変わるわけではなくて

節目の名前がついた行事を迎える時は

一体どんな気持ちでいればいいんだろう

そんなものに見合うほどのものが

私にはあるんだろうかって

純粋に楽しい気持ちで祝える軽やかさを持った人たちに

ずっとなりたかった。

 


人の節目に関しては

心から祝福する気持ちを素直に持てるのに

自分の番になると途端に胸がきゅっとなった。

 


でも、今なら分かる。

卒業するって、こんなに素晴らしくて清々しくて

「卒業おめでとう」って、

こんなに嬉しい言葉なんだって。

 

 

 

人生が、こういうものの積み重ねなら、

生きていくって素晴らしいな。

 


今まで過去を引き離して生きてきたけど、

気づけば自分の後ろに

自分を支えてくれる過去を築けていただなんて

素敵だな。

 

 

 

夢は語れば語るほど、現実になりやすいと言う。

言葉にすれば

自分でそう思っていることを自覚しやすくなるし、

何より、周りへの決意表明になる。

 

 

だからこそ、夢を語るのは、ちょっとこわい。

実現できなかった時、

これまで熱を持って自分を励ましてきた"思い"たちが

急に自分を追い立てるものになるから。

 

 

2月は勉強を頑張った。

用事がない日は毎日図書館に行って

向き合い続けてきた問題集は

気づけば4冊目に入っていた。

 

やったらやった分だけ報われるというわけではないから

常に不安を抱きながらではあったけれど

私には"頑張る理由"があったから

不安が自分を突き動かす原動力にはなっても

自分に苦痛を与えるものにはならなかった。

 

 

やることはやってきた。

だけどやっぱり

「就活解禁」とか言われると、不安になる。

 

 


「いっぱい泣いて笑ったね。

 それだけで私らの人生は、他の何にも

 変えられんよね。

 夏が終わっても行き先が見つからんかったら、

 ごはんに誘ってそっと励ましてね。

 就活頑張ろう。」

 

 

 

0時になった途端エントリーページが開設されて

いよいよ就活が解禁した。

未来を想像すれば不安が襲ってくるけれど

同じ道を歩んでいる存在がいる。

 


きっとそれが、今の私にとっての

"頑張る理由"だ。

 

 

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